髙島屋の香典返し

弔事と慶事のときのお金の包み方など、年寄りの知恵。

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1.ご祝儀などを包む時なぜ奇数が良いのか?

七五三のお祝い、三三九度、1月1日(正月)、3月3日(桃の節句)、5月5日(端午の節句)など、昔からの行事や祝い事の数字には奇数が多く使われています。

これは中国陰陽の話から伝わり、1、3、5、7、9の数字は、陽、天、動、明、表など積極的な面を表す目出たい数字と言われてきました。

これに対して2、4、6、8の偶数は陰となり、陽の当たらない影の数字であることから、贈り物の単位にはあまり使われていないようです。

なお結婚のお祝い金「弐萬円也」の偶数は、今の時代と相互の関係などからよく使われる数字ですが、壱萬円札1枚と五千円札2枚の、紙幣3枚を包んで送ります。

2.包み方で左開きと右開き、どんな違いがあるの?

古いしきたりでは、お金は奉書紙又は半紙で包み、そのたたみ方は慶事と弔事とでは上下左右すべて逆にすると言われてきました。またお品物に奉書紙をかけ、水引で結び、熨斗を付けて送る時の「掛け紙」の合わせ方も同じ考えでした。これは左の位置が尊いとされてきた云い伝えから、左側に合わせ右手で開くので喜び事は左 開きとし、弔事はその逆で右開きとされてきたのです。なお今日においては祝儀袋不祝儀袋ともに市販のものは左開きがほとんどのようです。

3.祝儀袋と不祝儀袋の裏折りの上下はどちらが正式か?

上包みの上下の端を裏へ折り曲げますが、喜び事やお見舞いの時には、「喜び事は天を向くように、お見舞いも上向くように」との願いを込めて下側の折り返しを上にします。

一方弔事には「悲しみにうつむく」意味から、上側の折り返しを下げて、下向きにすることが、古来からの作法となっているようです。

4.不祝儀の時「蓮の模様」をなぜ使うのか?

「蓮」は古くは「はちす」(蜂巣の意味)とも呼ばれていました。それは「蓮の上の願い」と言って極楽往生の願いであり、極楽浄土に生まれたいという願いでもあったようです。すなわち、「蓮の上」は「蓮の花の上」という意味であり「極楽浄土」なのです。この蓮の模様入りのかけ紙や不祝儀袋は仏式の時に使われていることになっているのです。キリスト教や神式には使わないので注意しましょう。また「枕花」と言って、遺体の脇に生ける花に蓮の花を用いるのも「極楽往生」の願いなのです。

5.水引とは?水引の役目?水引の結び方?水引の色?水引の本数?水引の目的別の結び分け?

水引とは

昔は漉(す)き上がった和紙を細かく切り、よってこよりを作り、水のように薄い糊を引き、乾かして固めて作ったもので、大変手間がかかりました。奉書紙で包んだ贈り物や金包みをしっかりと結び留める、これが水引本来の目的でした。したがって始めは「白一色」の水引を両端を切った「真結びの結びきり」だけであったのです。それが結婚や病気見舞い、弔辞のように「ニ度繰り返して欲しくない時には」結び切りとし、何度繰り返しても良い一般慶事の場合には「花結び」にする、というように贈る目的に応じて色や結び方や本数が変化してきたようです。

いずれにしても水引は、贈り手の真心と魂が込められていて、その結び目は「封緘」の役割を持っていたようです。それは贈り物にきっちりと結び先様に届くまで決して動かないことも証だったのですね。

水引の色

いつの頃からか染めたものが使われるようになり、紅白、金銀、黒白、黄白、青白などの染め分けと、「双金、双銀」の一色となり、本来の白一色はあまり見られなくなりました。そして一般慶事には「紅白」で結婚祝いなど華やかさを出したい時 、高価な物を贈る時には「金銀」を、弔事には「黒白」と目的別に基本の色や結び方が固まっていったようです。

水引の本数

3本、5本、7本、9本と奇数のこよりを束にして用いているようですが、今日では5本一組で用いるのが多いようです。こよりの本数が多いほど、こよりの長さが長いほど格が上になります。

水引の結び方

花結び、結び切りを基本に、「結び切り」、「あわび結び」、「花結び」、「片花結び」の4種類になります

①結婚祝いの場合

二度と繰り返さないようにと「夫婦結び」(一般的には結び切りと呼んでいる)にします。おめでたい鶴亀や松竹梅を形どった豪華な結び切りにすると、より華やかになります。しかも5本の水引を二つ合わせて十本にするという事は、両家ならびに男女が一つになることを意味しています。なお十本の水引が結婚に関する時に限っていることはこのためです。

②一般の慶事の場合

紅白の花結びを用います。特におめでたいお祝いや金額が大きい場合に金銀を使うこともあります。

③お見舞いの場合

火災や台風などの災害見舞いの時には、災難に対する控えめな気持ちということから、「のし水引もつけない」白無地袋を、品物を贈る時には「白無地の短冊」が無難です。病気見舞いの時も同様の考え方で良いでしょう。ただ白無地袋や短冊では寂しいと思われる時には、「緑紅袋」または「紅白水切り」ののしなし結び切りが良いでしょう。

④弔事の場合

不幸が二度と繰り返さないようにとの願いと、弔意を表す意味で「黒白、双銀の結び切り」を用います。地方によっては「黄白」も使いますが、儀礼的にしたい時でも「菊結び」程度で、結び方はあくまでも控えめなのが本当の心です。

⑤基本的な水引の結び方

裏側のちょうど中央に、紅白、金銀などの分かれ目がくるように合わせ、表側(表面)は向かって左側に白がくるようにして結びます。古来より左の位置が尊いとされてきたことから、基本の色「白」を左側において結んだようです。銀色も同じようにします 。

 

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