押し安値・戻り高値からのトレンド判断

参考:FX侍 https://xn--fx-xt3c.jp/oshiyasune-modoritakane/
押し安値・戻り高値を意識してトレンドを判断してみよう
実際のチャートを使って「押し安値」と「戻り高値」を基準に、トレンドをどのように判断したらよいのか?使用するのは1時間足チャートで、これはデイトレードにおける環境認識に最適な時間足と言われています。
使用ツール
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ZigZag(7-5-3):波形をわかりやすくする補助インジケーター
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200EMA:大まかな相場の方向性を把握するための移動平均線
実際のチャートでトレンドを判断
● 上昇トレンドの基本パターン
まずはポンドドルの1時間足チャートです。
現在値が画面内での最高値にある。
押し安値を割っていない。
このような状態なら、トレンドは明らかな「上昇トレンド」と判断できます。
ただし、いったんチャートを戻してみると、押し安値にタッチしている場面が見られます。でも、実体で明確に下抜けていなければ「ブレイク」とは判断しません。
▼ポイント
ローソク足のヒゲでの抜けや、一瞬の下抜けだけで判断すると、誤認しやすくなります。
重要なのは「流れをどう見るか」。数本のローソク足で判断するよりも、相場の勢いを意識しましょう。
押し安値(戻り高値)をブレイク=トレンド転換ではなく「トレンド崩壊」とみなし、トレンド方向が定まらない「空白地帯」が存在します。
従って、何pipsブレイクしたらトレンド崩壊なのか?と焦って判断する必要はありません。
押し安値(戻り高値)を抜けた方向に価格が進んでいけばブレイクと判断する、ぐらいの感覚でOKです。トレンド転換を見極める
ダブルボトムで早期のトレンド転換を察知
もし細かく波形を見るスキルがあれば、「ダブルボトム」や「三尊」などのパターンから早期のトレンド転換を判断することもできます。下記チャートのように、ダブルボトムをトレンド転換の予兆として捉えるのであれば、波形認識を細かく見ることで「戻り高値」の位置がより直近になるので、いち早くトレンド転換と判断できる事もある。
ただし、いつも細かく見るのが有利とは限りません。
特に高値圏・安値圏では、チャート形状を丁寧に観察することで、トレンドの変化にいち早く気づけることが多いです。
トレンド中の“レンジ”にも注意
トレンド中でも、途中でレンジ状態になることはよくあります。
たとえば、ドル円のチャートで「戻り高値」を抜けていなければ下降トレンド継続中。
でも、実際には値動きが横ばい(=レンジ)になっているケースもあります。
このようなレンジ内で無理にトレードしない。
なぜ押し安値・戻り高値が重要なのか?
たとえばユーロドルの1時間足では、押し安値付近での反発が見られ、
「次の高値更新に向けて動いているな」という兆しが見て取れます。
これは、押し安値がネックラインとして意識されていることを示しており、
その付近に「ストップ注文が溜まりやすい」ことが背景にあります。
重要なポイント
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押し安値で反発する理由
→ 押し目買いを狙っていた層と、トレンド継続を信じる層の買いが集中する -
押し安値を割られた場合
→ 多くのストップ注文が巻き込まれ、一気に価格が動くこともある
特に「ラウンドナンバー」や「複数回反発している水準」と重なると、より意識されやすくなります。
判断に迷ったときの対処法
チャートによっては、押し安値や戻り高値の位置判断が難しい場合もあります。
そんなときは以下の方法を試してみてください。
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1つ上の時間足で波形を見る(例:1時間足 → 4時間足)
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判断が難しい通貨ペアは無理に触らない
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ZigZagの設定を大きな波形に変更する(例:12-5-3)
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直近の動きに素直に従う
自分に合った通貨ペアを選ぼう
今回例として紹介した通貨ペアは以下の通りです:
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ポンドドル:ボラティリティが高く、トレンドも分かりやすい
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ユーロドル:押し安値で反発する分かりやすい動き
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ドル円:動きが鈍く、レンジになりやすい場面もある
ボラが大きい通貨は怖いと感じる人もいるかもしれませんが、
ロットを小さくすればリスクをコントロールできます。
まとめ
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押し安値・戻り高値は、トレンドを判断するための“基準点”です
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これらの水準は、サポート・レジスタンスとしても機能します
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トレンドの崩れや継続を見極める力が、トレードの精度を大きく左右します
チャートの波形を正しく読む力は、トレードの武器になります。
今回の内容を何度も復習し、自分のものとして活用していきましょう。