トレンドの見極めに欠かせない「押し安値・戻り高値」の基礎解説

FXでトレンドをしっかり見極めるには、「押し安値」と「戻り高値」の理解が欠かせません。
これらの概念を理解すると、次のようなメリットを得られるようになります:
1.トレンドの方向性がはっきりする
2.エントリーやエグジットの判断に自信が持てる
3・意識されるサポート/レジスタンスラインが見えてくる
ダウ理論との関係
この記事のテーマは、ダウ理論の基本原則のひとつ「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」を深掘りしたものです。
「押し安値・戻り高値」とは?
● 押し安値(おしやすね)
上昇トレンド中に「高値を更新した波」の起点となる安値のことです。
→ この安値を割られると、トレンドが崩れたと見なされます。
● 戻り高値(もどりたかね)
下降トレンド中に「安値を更新した波」の起点となる高値のことです。
→ この高値を超えられると、下降トレンドの崩壊が示唆されます。
※押し安値・戻り高値は、常にひとつしか存在しません。
最高値を基準に移動します。
トレンドの継続と崩壊のサイン
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押し安値が割られると → 上昇トレンドの終了サイン
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戻り高値が超えられると → 下降トレンドの終了サイン
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ただし、押し安値や戻り高値を抜けたからといって、すぐにトレンドが反転するとは限りません。深い押しや戻しから再びトレンドが続くこともあります。
ダブルトップに見る「トレンド崩壊の流れ」
よくある例が「ダブルトップ」の形です。
1.高値更新に失敗し、反転の形(ダブルトップ)を作る
2.そのネックライン(押し安値)を割る
3.この時点で「上昇トレンドが一度崩れた」と判断
4.押し安値を割った後の安値をさらに更新したら → 本格的な下降トレンド入り
この流れが「明確な転換シグナル」になります。
「空白地帯」に注意
押し安値を割っても、すぐにはトレンドがはっきりしない期間があります。この期間を「空白地帯」と呼び、方向感のない相場です。
このような時は無理にエントリーせず、様子を見ることが大切です。
まとめ:実戦での活用ポイント
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押し安値・戻り高値は、トレンド継続を見極める重要ポイント
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チャート上では1つに絞って見る
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ブレイクされたらトレンドが崩れたサインとして注視
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明確なトレンド転換には、さらにその先の動きを確認することが重要